役場に請求した戸籍でひと悶着
司法書士 森谷崇継(もりやたかつぐ)です。
北海道北見市にて司法書士を生業にする者です。
Twitterでも書きましたが・・・。
相続登記(不動産の名義変更)の依頼を受け、被相続人(=亡くなった人)の生涯戸籍(生まれてから亡くなるまでの戸籍)を請求中でした。
手元にある死亡の記載がある戸籍(除籍謄本)には、「従前の戸籍 ○○県○○町~袋~○番地」と記載あったので、その通り職務請求書に本籍地を転記し、遠方の役場に郵送した。
余談だが、職務請求とは、依頼者より正当な業務の依頼を受けた場合、職権でその業務にかかる戸籍を取得することができる非常にセンシティブな権限だ。本件の場合、一般的な相続登記の依頼であり、それにかかる戸籍を請求するわけでなんら問題の余地もない請求である。
10日ほど前に郵送し、同封した返信用封筒で本日手元に届いた。
封を開けると、「記載の本籍地はございません」と書かれた送り状と共に送付した職務請求書等が同封されていた。
手元にある除籍謄本と職務請求に記載した本籍地を何度照らし合わせても相違はない。戸籍には手書き時代のものもあり、癖時や筆記体、潰れていたり等で上手く読み取れず間違った本籍地を記入してしまうことは度々あるし、仕方のないことだ。だが、私の手元にある除籍謄本は最新のコンピューター化されたもので綺麗な印字である。
仮に、記載が間違っていたとしても、まず役場より連絡があるべきなのだ。
上記のとおり読み取れなかったり、単に誤記してしまった可能性もある。
まぁ、そもそも今回はこちらの誤記ではない。
役場に連絡してみた。
役場「記載された本籍地がなかったので返送しました」
司法書士「いやいや、除籍謄本どおり記載しましたよ」
役場「でも、その地名はないので」
司法書士「ないもなにも手元にある謄本の記載どおりなんだけど。じゃあ私はどうすればいいのさ」
役場「おそらく、漢字が間違っているかと」
司法書士「だから戸籍のとおり転記しているから間違ってるかどうかがわからないのよ」
役場「おそらく、岱を袋と書き間違えたのでは?」
司法書士「だから転記してるからわからないんだって。そもそも、それを察したなら一度電話してきてよ。連絡先の送り状も付けているんだから。」
役場「漢字が間違っているので。文字がつぶれているようであればコピー等つけていただければよかったのですが・・・。」
司法書士「連絡くれたら即FAXしたよ。そもそも、つぶれてもいないんだってば。」
と、こんな感じで役場とのやりとりは終わった。
ご理解いただけただろうか?
つまり、職務請求上の本籍地に「○県○○町~袋~○番地」と記載あるが、正しくは「岱」とのこと。
おそらく、除籍謄本記載の本籍地そのものが誤字なだけで、私の瑕疵ではないもの。
いや、その場で連絡してきなさいよ。
他の市町村は逐一誤字とか確認の連絡してくるよ・・・。
郵送往復の手間(10日間)、切手代も掛かっているんだけど・・・。
お役所仕事に文句をつけたことはないが、流石に気が利かなさすぎて少し怒り口調になってしまった。効率とか考えないんですかね?お互い無駄な時間過ごしていることわからないのかな?クレームとか一切したくないんだけど、すっご~くモヤっとしたので書き起こした。
登記の話はまず司法書士に。
北見市、網走市、紋別市等、道東全域カバーしてます。
連絡は、shihoshoshi.moriya.t@gmail.com まで。