株式会社の設立登記
司法書士 森谷崇継(もりやたかつぐ)です。
北海道北見市にて司法書士を生業にする者です。
株式会社の設立登記の依頼を受けた際、とりあえず商号や本店所在地、資本金等の決め事をヒアリングシートに記入頂き、定款(案)をメールか何かで添付し確認してもらいます。目的の文言は、特に注意を払う箇所のため、依頼者と摺り合わせをしながら適宜修正をしていきます。
ここで忘れてはいけない、新設会社の印鑑の発注を確認しておくこと。
これは司法書士の責務でもなければ、登録印なんてなんでも通るし後日変更も可能なので大事に至ることはまずありえないのですが、設立直後に金融機関等の手続きを予定しているのであれば先回しして整えておくことに損はないので、実印・銀行印・横判・(認印)等のセットを発注しておくことを勧めています。
同時並行で、公証役場にも定款(案)を事前確認してもらいます。
公証人の癖により、定款の文言(特に目的)の変更を強いられることも度々あるので、同時並行が望ましいです。
ここまでで問題がないようであれば、資本金の入金(通達により最近は入金時期に厳格ではないが)をお願いし、後日通帳を押印に来てもらいます。
あとは、司法書士が公証人と打ち合わせの上、公証役場にて定款認証→設立予定日に登記申請という流れになります。
登記は、申請してから完了までに数日を要します。
稀に即日登記簿謄本が欲しいという希望がありますが、登記が完了しないことには登記簿は取得できず、法務局が処理する話なので、一応早急の処理をお願いはしてみるものの、一切の保証は出来ません。
費用について、司法書士に依頼する場合、登録免許税(登記の印紙代)で15万円(※資本金の額2143万円まで)、公証役場の認証手数料で4~5万円と実費で20万円を要します。加えて、司法書士の報酬が10万円前後でしょうか?
つまり、実費・報酬合わせて30万程度になると思います。
自分で行う場合(本人申請)は、上記実費20万円に加えて、更に定款の印紙代4万円が掛かります。司法書士のように電子定款を作成-申請できるのであれば、4万円は不要となりますが、電子署名等機材設備に対応している人は少ないかと思います。
そのため、自分で設立登記を行っても24万円は要することになるのが通常です。
つまり、司法書士に依頼しても、30万(司法書士代理)-24万(本人申請)=5~6万程度の費用負担でしかないのです。
案外周知されていない定款の印紙代、実質負担を考えたら司法書士に依頼してもいいんじゃないかというお話です。
設立登記の話はまず司法書士に。
北見市、網走市、紋別市等、道東全域カバーしてます。
連絡は、shihoshoshi.moriya.t@gmail.com まで。