北海道北見市 司法書士 森谷 崇継(もりやたかつぐ)のブログ

北海道北見市 司法書士 森谷 崇継(もりやたかつぐ)です。相続や登記、司法書士業務について発信します。

贈与(ぞうよ)の手続き

司法書士 森谷崇継(もりやたかつぐ)です。
北海道北見市にて司法書士を生業にする者です。

 

名義変更といっても”何を原因として”名義変更をしたいのか分からないと名義変更は出来ません。過去の記事で再三お伝えしていますが、登記は実態を反映する手続きであり、その実態がなんなのか決まっていなければ名義変更という効果は起こりえません。

 

人が亡くなったから”相続”、お金で不動産を買うから”売買”、親族に無償で不動産を譲るから”贈与”というように、名義変更にかかる原因を特定しなければなりません。

 

上記のとおり、売買であれば金銭の動きが必要になりますが、贈与は無償のため当事者の意思の合致で必要十分です。

 

しかしながら、「良く分からないけど名義変更したいんだ!そうだ、無償なら簡単だし贈与だ!」と、思いつきで法律行為を選択しても後に後悔するだけです。

 

なぜなら、贈与では”贈与税”という税金について考える必要があるからです。

基本的な計算式や概算であれば司法書士でもお伝えできますが、実務上は、控除の制度等が複雑に絡むため一度税務署や税理士にお問い合わせのうえ、贈与の手続きをご依頼いただきます。贈与による名義変更をしたのち、「こんなに税金が掛かると思っていなかった!」と苦情があっても対応出来かねますので。

更に”不動産取得税”という税金も課せられます。(売買でも同)

つまり、簡単に贈与といっても完全手出しなしのタダというわけはいかないのです。

 

令和6年1月1日から相続税及び贈与税税制改正が施行されます。

大きな改正であるため、自分の判断だけでなく、税理士や税務署へ一度相談したうえで”贈与”を選択すべきだと考えます。

 

あなたが何をしたいのかわからないのであれば取り敢えず司法書士に一度お問い合わせください。一旦別機関へのご案内になるかもしれませんが、道標になることはできます。

 

名義変更の話はまず司法書士に。
北見市網走市紋別市等、道東全域カバーしてます。
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