難しい信用の話
司法書士 森谷崇継(もりやたかつぐ)です。
北海道北見市にて司法書士を生業にする者です。
コンビニの酒・たばこの購入時に表示される未成年かどうかの確認に対してクレームを物申す天然記念物ってまだいらっしゃるのでしょうか?
怪しいから確認するのではなく、義務だから確認しているだけです。
何かと依頼者に確認を求める司法書士も同様です。
shihoshoshimoriya.hatenablog.com
再三になりますが、好きで確認しているわけじゃないです。しなきゃ処分を喰らうから、ただそれだけのもの。
このご時世金融機関に行けば必ず確認から始まるでしょう。
窓口の綺麗な女性は貴方に興味はありません。
あるのは義務付けられた作業の遂行だけです。
怪しまれている/疑われていると考えてしまう人は、この手の確認作業に疑問を持つ自分自身を一度疑ったほうがいいです。
まず、自分と相対している人との間に何の繋がりもない以上、そりゃ確認されるでしょう。依頼を受けている側(店舗や専門職)は、身分を明かしているわけだし、一方的に”なにものでもない人”から依頼を受けることなんてできないですよね。
頑固な人や、理解に乏しい人には申し訳ないけど、サービス提供側が依頼者を手放しに信用する義理はなく、逆に依頼しようとする側がサービス提供者側を信用できないという理論は上記のとおり通らないと思うのです。
偉そうにするわけではありません。
偉ぶりたい人なんていても極小です。1円の得にもなりません。
本人確認に限らず、みなさんもっと損得勘定で考えるべきです。
損得勘定でいえば、稀に決済の場で権利証や印鑑証明書を渡すことを渋る人がいますが、見るたび不思議な気持ちになります。結局何がしたいのかわからないし、目の前の司法書士を信用できないというのも、売買代金が自分の口座に振り込まれている以上何が不満なのか。売りたいという意思と漠然とした大事なもの(権利証)への理解不足が混在してあべこべな意思行動となっていることに気づいていないと思います。
また、その権利証を悪用できたとして、一体いくらの価値になるのか、犯罪を侵し、司法書士の資格を喪失することの生涯損失と悪用したことで得る利益は釣り合うのか、度々報道で見かける後見人の横領の話とは少し違うと思います。数百~千万程度のために不実の登記という証拠が確実に残る大リスクを抱えて遂行する馬鹿者は、そもそも司法書士の身分がなくとも犯罪を侵しますし、すぐに捕まります。そこを一々気にしていたら社会生活を営めません。
司法書士に絶対的な信頼を置きなさい!というわけではなく、あえて疑う意味あるの?という疑問を投げかけたいです。動的な話ではなく、静的な意味です。
司法書士側も相手方と向き合い誠実にかつドンと構えて応対をしていきたいものです。
登記の話はまず司法書士に。
北見市、網走市、紋別市等、道東全域カバーしてます。
連絡は、shihoshoshi.moriya.t@gmail.com まで。